リーダー研修

柔軟な運営体制

令和2年度リーダー研修

コロナ禍での「情報」との向き合い方を学び、各図書館での実践事例を共有しました!!

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※会場でのオンライン参加風景。この他、職場・自宅からも参加しました。
 

■概要
テーマ:「コロナ禍に変動する図書館におけるリーダーシップ」
日時:2020年9月11日(金 )13:00~16:45
場所:千代田区立日比谷図書文化館(職場、自宅からもオンラインで参加)
講師:小嶋智美氏(Independent Librarian)

■内容
Independent Librarianの小嶋智美さんを講師にお招きして、「コロナ禍に変動する図書館におけるリーダーシップ」をテーマに、会場・自宅・職場を中継したオンラインでの研修を実施しました。
前半の小嶋さんによる講演「ライブラリアンとしての情報発信をライブラリアンなりに考えてみた」では、様々な情報が錯綜するコロナ禍の時期にこそ求められる、司書としての「情報」との向き合い方について、医学領域における文献情報に関する知見を参照しながら、お話しいただきました。
後半では、各図書館からの参加者によるミニプレゼンを行い、コロナ期間にどのようなサービス・感染対策等を行なったか、大学の意思決定にどうかかわったか、利用者・スタッフ・職員の反応、マネジメントの改善点などを発表していただきました。
かつて経験したことのない状況下において、感染症対策やオンライン対応など、新しく対応しなければならない業務が発生し、試行錯誤を繰り返している各図書館のリーダーにとって、今回の研修が大きな刺激や励みになったものと思います。

■研修後のアンケートより抜粋
「コロナウイルスの影響による図書館の対応について、他の図書館のこれまでの対応や現状、今後の課題などを直接聞くことができ、大変勉強になりました。
現在、自分が勤めている図書館では、郵送貸出や学外からのDBアクセス等のサービスを実施しておりますが、今後も利用者に便利だと思っていただけるサービスは何か、大学様との話し合いの場でカウンタースタッフとしてよい意見を出せないか、今回のみなさまのお話を参考にして、考えていきたいと思います。」

「前半では、情報発信については多角的なものの見方、スライド内で紹介していただいた各モデルなど、対利用者、対スタッフへの情報発信について、色々ヒントがいただけました。自分なりに色々考えて行動はしていましたが、今までのやり方について見直す良いきっかけになったと思います。
後半の各現場リーダーからの発表では、環境は違えど、皆さまのご苦労がとても伝わってきました。自らの現場の状況を振り返りつつ、相違の確認や共感ができて、少し安心感のようなものもありました。また、チャットで質問や情報共有ができるのは、対面の研修よりも気軽で良い印象がありました」

「今回の研修では、必要とされているサービス・大切にしなければいけない情報の発信の方法について学ばせていただいたと思います。ただひとつの正しい答えなどないという言葉と、経験の積み重ねを頑張るはいつも心に備えておくことにしました。今回のスライドを見せていただきスタッフとも共有したいと思います。
 各図書館の現在の試みの発表もとても参考になりました。一年間で予定されていた行事が中止や延期となり、来館者もとても少ない状況で、喪失感がありました。しかしリーダーとして今できることをできるだけ、仲間とのコミュニケーションを大切に頑張っていこうと思いました。これからは図書館にきたくても来ることができない人のためのサービスに取り組んでいる図書館を参考にしながら、取り入れることができたらいいかなと思います」

2020.9.25
担当:山下


令和元年度リーダー研修

ビジネスフレームワークを使った論理的な考え方・伝え方を学びました!

R1リーダー研修
 

■概要
テーマ:「伝える力向上講座」
日時:2019年9月3日(火)13:00~16:45
場所:千代田区立日比谷図書文化館
講師:北村志麻氏(図書館パートナーズ代表)

■内容
図書館パートナーズ代表の北村志麻さんを講師にお招きして、「伝える力向上」をテーマに研修を実施しました。
研修では、図書館員にはビジネススキルや、マネジメント(経営)の視点が不足しているのではないか?という問題提起から始まり、ビジネスでよく使用されるフレームワークを使ったグループワークへと進みました。
たくさんのグループワークが行われましたが、一例として、「結起承」のフレームワークを使ったグループワークでは、前日の業務報告やクレーム・トラブル報告を結→起→承の順番で伝えるというワークを行いました。このワークに取り組むことで、「物事の本質は何か、一言で言うとどういうことか」を考え・伝えることのトレーニングを行うことができました。
他にも、「SWOT分析」「PREP」「Will Skillマトリクス」など様々なフレームワークを使い、同じ職場で働くスタッフへのコミュニケーションや、上長へのPR手法などを学びました。
研修の大部分をグループワークが占め、講師からめまぐるしく設問が出されましたが、ワーク中も笑いが絶えず、大変楽しい雰囲気の中で、研修が行われました。
また、ただ知識を得るだけでなく、学んだことを実践していくために、現場に戻った後の行動計画シートを参加者全員が作成し、今後の業務改善に役立てています。

■研修後のアンケートより抜粋
「楽しく研修に参加させて頂きました。ありがとうございました。また今回のグループワークでは、グループ間のコミュニケーションも早くから取れました。北村先生の研修の運び方、とても勉強になりました。現在、自分に必要とされる力【伝える力】がテーマでしたのでとても参考になりました。論理的に伝える。伝え方、さっそく職場やプライベートでも実践し練習していきます。またスタッフ一人一人の分析をかけ、どのように対応していくか考えてみようと思います。研修の中で時間内にまとめるという事が出来ていなかったので、自分の弱点として業務では時間を意識して行っていく練習もしていこうと思いました。『緊急ではないけど重要な仕事』このゾーンの仕事について、どんな事があるか考えしっかり行っていく事が重要であることがわかりました。目をそむけず後回しにしないよう、『緊急で重要な仕事』にふりまわされないように心掛け業務に取り組みたいと思います」

「大変勉強になりました。実践が多く時間がたつのがとても早かったです。「ほめる」言葉の少なさ(自分の)にがっかりしたのでこれから磨いていきたいと思います」

「グループワークで論理的に考え、論理的に伝える体験をしたことで、練習すればできるようになるという実感を得られました。また、通常意識していなかったことを意識できた良い機会でもありました。特に、結論に「起」「承」をつなげることが不得意だと気付くことができましたので、常に意識していきたいと思っています」

「講義形式だけでなく、グループワークがとても多かったため、説明を聞く→実行するの繰り返しであったからか短時間でロジカル的な部分が自分の中に吸収できたようにも思います。
トレーニングのようにおこなった「結→起→承」は、わかりやすく整理もしやすいため、何か考える際、対相手に対し伝える際に積極的に意識するようにしていきたいです。 また課題として出されたSWOTシートですが、この研修を受ける前(事前課題)と受けた後の理解度が大幅に違っていた自分に驚きました。反復しておこなったワークの効果かなと思います」

2019.11.28
担当:山下


平成30年度リーダー研修

図書館広報のプロフェッショナルから実践的PRについて学びました!

H30リーダー研修
 

■概要
テーマ:「図書館PR実践講座~内部専門用語を外に開く~」
日時:2018年9月14日(金)13:00~16:45
場所:千代田区立日比谷図書文化館
講師:仁上幸治氏(図書館サービス計画研究所)

■内容
図書館サービス計画研究所の仁上幸治さんを講師にお招きして、図書館PRの研修を実施しました。
講義では、アメリカの図書館の事例などを交えながら、図書館に根深く残るわかりにくい専門用語やサインの問題についてお話しいただきました。
また事前に行った参加者アンケートに基づき、参加者自身の意識の壁についても取り上げ、広報に対する考え方を改める“気づき”を与えていただきました。
「広報=お知らせ」ではない、広報は関係再構築の手段であり、“味方づくり”のために行われるものである、というお話をいただいたことで、一人ひとりが自身の仕事環境に引き寄せて考えることができたものと思います。
グループワークでは、それぞれの勤務する図書館で使われている、用語の見直しのための取り組み案について、アイディア出しを行い、スライドにまとめて発表する、という盛りだくさんの内容でしたが、 どのグループも真剣に意見や考えを交換し、改善提案の発表に取り組んでいました。
研修後もフォローアップとして、研修で学んだことを各々の図書館にて実践し、その内容を参加者間で共有することで、実際の業務に生かしています。

■研修後のアンケートより抜粋
「事前アンケート結果で講師が内容を組み立ててくださったので、お話が既に答えとなっており合理的かつスピーディだった。 講師の体験のフィードバックも素早いのでその時に必要な話が聴ける印象を受けた」

「図書館員として日常的に使用している単語が、いかに利用者によって分かりづらいものなのか改めて考える良い機会でした。 専門用語を利用者に周知される努力をするのか、それとも使わないという選択をするのかは様々な意見がありましたが、外国人 利用者もいるため、なるべくシンプルな分かりやすい表現(言葉なのか絵なのか動画なのか色々)を心がけたいなと思います」

「毎日勤務している大学図書館。いつの間にか環境に慣れて過ごしていると館内にあふれているコトバに疑問すら持たない自分に 気づきました。忙しいを言い訳にして目を背けていた事にも気づかせてもらいました。コトバの見直しと改善案では、色々な意見を聞く事ができました。 現場スタッフへ持ち帰り展開したいと思います」

「ユーモア溢れる講義内容で、終わった際にはもっと色々なお話を聞かせて頂きたいと感じた研修でした。内部専門用語については 普段利用者と接する機会が多い自分にとって身近な課題であり、大変考えさせられる研修でした。今回の研修内容をスタッフ全員に共有し、 利用者サービス向上に役立てられるよう努めます」

2019.7.3
担当:山下